「いいから車の写真を見せてよ」に隠された営業力のなさ

事業者様から車両探しの依頼をいただき、私たちが市場から最適な一台を選定してご提案する時。 詳細なスペックや、なぜこの車を選んだのかという「根拠」をお伝えしようとすると、会話を遮るようにこう言われることがあります。

「細かいことはいいから、とりあえず車の写真を見せてよ」

「お客さんにLINEで転送するから、画像を早く送って」

スピード感を重視されるお気持ちは分かります。 しかし、これまでの私たちの膨大な取引データから、はっきりと言える残酷な事実があります。

この「とりあえず写真だけ転送する」というパターンで、エンドユーザー様(購入予定者)との商談が決まる確率は、驚くほど低いのです。 逆に、「いいから写真を」と言ってしまうその姿勢こそが、失礼ながら「営業力のなさ」を露呈してしまっていることに、気づいていただきたいのです。

【なぜ、写真だけでは決まらないのか】

写真は、車の「見た目」しか伝えません。しかし、中古車の価値は見た目だけでは決まりません。

たとえば、私たちが提案した車が、相場より少し安かったとします。 そこには必ず理由があります。 「外装に小傷はあるが、機関系は極上で、整備記録簿も完備されているから安い(=お買い得)」なのかもしれません。

しかし、事業者様がその「理由(ストーリー)」を理解せず、ただ写真と金額だけをお客様に転送したらどうなるでしょうか。お客様は、スマホの画面で写真を見て、こう判断します。 

「うーん、なんかパッとしないな」

「この傷が気になるな。やめておこう」

そこで試合終了です。 事業者様は、その車が「なぜお客様にとってベストな選択なのか」を理解していないため、「いや、この傷はありますが、中身は最高なんです!」という、プロとしての「ひと押し(営業)」ができません。ただの「画像の転送係(メッセンジャー)」になってしまっているのです。

【情報は「武器」にして初めて意味を持つ】

私たちCAR GATEが車両をご提案する時、そこには必ず意図があります。 

「お客様のご予算重視なら、色は妥協してでも、年式が新しいこちらの方が長く乗れます」 「この車種特有の弱点部品がすでに交換済みなので、乗り出し後の故障リスクが低いです」

こうした「プロの目線」と「推奨理由」こそが、お客様が求めている付加価値であり、商談を成約に導くための強力な武器です。写真を送る前に、まずは私たちからの報告に、一呼吸おいて耳を傾けてみてください。

「なるほど、だからこの車を選んだのか」

「これなら、あのお客様の悩みを解決できるな」

事業者様ご自身が、その車の価値を腹落ちして初めて、お客様への言葉に熱がこもります。 「ちょっと写真では地味に見えますけど、中身は私が保証します。絶対に買いですよ」 その一言が言えるかどうかが、トップセールスマンと、ただの物売りとの分かれ道です。

【私たちを信じて、一呼吸おく勇気を】

「いいから写真を」と焦る必要はありません。 私たちが提案している時点で、変な車であるはずがないのです。

まずは、私たちがその車を選んだ理由を聞いてください。その情報を噛み砕き、貴社の言葉で味付けをして、写真とセットでお客様に届ける。 その一手間を惜しまないだけで、成約率は劇的に変わります。

写真は素材。料理するのは貴社です。 最高のお車をお客様にご紹介するために、まずは仕入れの段階で、私たちとしっかり「向き合い」ませんか?