「現状販売」の車で隠されてる故障内容

「現状販売」 「ノークレーム・ノーリターン」

中古車業界、特に業者間取引(業販)において、これらは取引を円滑に進めるための「魔法の言葉」として使われています。 細かい保証をつけない代わりに、安く取引する。プロ同士なのだから、あとは買った側の責任で直す。 本来、これは非常に合理的で、対等なビジネスのルールのはずです。

しかし、残念なことに、この「現状販売」という言葉を、「不都合な真実を隠すための隠れ蓑」として悪用する業者が、一定数存在することも事実です。

今日は、業界の闇とも言えるこの問題と、私たちCAR GATEがなぜそこに切り込むのかについて、お話しします。

「隠して売りたい」という誘惑

業者間取引で車を仕入れた時、こんな経験はないでしょうか。

・納車された直後に、エアコンが冷えなくなった(ガスを補充して一時的に誤魔化されていた)。 ・エンジンが温まると、オートマの変速ショックが大きくなる(添加剤で一時的に症状が消されていた)。 ・診断機を当てると、直前にエラーコードを消去した履歴がある。

これらは明らかに、売り手が「故障していることを知っていて」、それを意図的に隠し、「現状販売だから」という言葉を盾に逃げ切ろうとした事例です。

なぜ、彼らは隠すのでしょうか。 答えは単純です。「その方が高く売れるから」です。 不具合を正直に申告すれば、当然、相場より安くなります。彼らは目先の数万円、数十万円の利益欲しさに、プロとしてのプライドを捨て、相手を欺く道を選んでいるのです。

誰も幸せにならない「負の連鎖」

こうした「騙し合い」のような取引は、結局のところ、誰一人として幸せにしません。

騙した業者はどうなるか。 一時的には得をするでしょう。しかし、狭い業界です。「あそこはタチの悪い車を掴ませる」という噂はすぐに広まります。結果、信用を失い、まともな取引相手がいなくなり、長期的には自滅します。

しかし、もっと深刻なのは「騙された側」の心理に生まれる、ある恐ろしい変化です。

掴まされた故障車を前に、騙された業者はこう思います。 「くそっ、やられた!修理代で大赤字だ」 そして、損失を埋めるために、こう考えてしまうことがあるのです。 「この車、自分も『現状販売』で、別の誰かに流してしまおうか…」

自分が被害者だったはずが、今度は自分が加害者になり、別の誰かを騙す。 こうして、不具合の隠された車が、ババ抜きのように業界内をたらい回しにされていく。 これが、現状販売の裏側で起きている「負の連鎖」です。

そもそも、騙さずに販売すれば問題ない

この連鎖をどこかで断ち切らなければ、業界全体の質は下がる一方です。 だからこそ、私たちCAR GATEが存在します。

私たちの考え方は、極めてシンプルです。 「そもそも、騙さずに、正直に伝えて販売すれば、何の問題もない」

不具合があるなら、あると言えばいいのです。 「エアコンの効きが悪いです」 「オイル滲みがあります」 そう正直に申告すれば、買い手は「それなら、修理費を見越してこの金額で買おう」と、納得して適正価格で入札できます。

そこには「騙された」という感情は生まれません。あるのは「納得」と「信頼」だけです。 売り手も、後からクレームに怯える必要がなくなり、堂々と商売ができます。

私たちが目指す、クリーンな「現状販売」

CAR GATEは、参加する事業者様に「正直であること」を強く求めます。 そして、正直な商売をする業者が損をするのではなく、むしろ「信頼できる業者」として評価され、長く繁栄できる仕組みを作っています。

「現状販売」とは、「壊れているのを隠して売ること」ではありません。 「現在の状態(良い点も悪い点も)を正確に伝え、その価値で取引すること」です。

騙し合いのババ抜きは、もう終わりにしましょう。 私たちは、すべての故障内容がガラス張りにされた、本当の意味での「現状販売」が当たり前になる世界を、皆様と共に作っていきたいと考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

CAR GATE