解体車両が「+6万円」の値段がついた話

「もう15年以上乗っている」 「走行距離は20万kmを超えた」 「あちこちにキズや凹みがあり、車検も切れている」

大切に乗ってきた愛車でも、いつかは手放す時が来ます。 多くのお客様が、上記のような状態になると「もう廃車(解体)しかないだろう」「むしろ処分費用がかかるのではないか」と、諦めてしまっています。

それは、私たち「車屋(自動車事業者)」でさえ、時として同じ「常識」に縛られてしまうことがあります。

しかし、先日。 まさに私たちの「常識」を覆すような、象徴的な出来事がありました。 今日は、その「解体だと思っていた車」に、思わぬ価値が生まれたストーリーをご紹介します。


「車屋」の経験が、一度は「0円」と判断した車

先日、ある事業者様を通じて、一台の車の処分のご相談を受けました。 その車は、まさに「満身創痍」と呼べる状態でした。

  • 年式: 16年落ち
  • 走行距離: 18万kmオーバー
  • 状態: 外装は色褪せ、大小のキズ多数。車検なし。

正直なところ、私たちも長年の「車屋の経験」から、一瞬こう判断しました。 「これは厳しい。国内での再販はまず不可能。良くて地金代(鉄スクラップ代)として数千円。あるいは、引取運賃と相殺して0円。典型的な『解体車両』だ」と。

実際、もし私たちが「国内のオートオークション(AA)」や「通常の販売ルート」しか持っていなければ、その判断は間違いではなかったでしょう。 お客様(あるいは事業者様)にも、そうお伝えするしかありませんでした。


CAR GATEが持つ「別のルート」

しかし、CAR GATEの強みは、そこで思考停止しないことです。 私たちの役割は、国内の「常識」だけで価値を判断することではありません。 その車が持つ「あらゆる可能性」を探り出し、価値を最大化する「ゲート」となることです。

私たちは、国内のAAルートと並行し、私たちが独自に開拓している「海外(輸出)バイヤールート」です。

「日本では価値がなくても、世界には欲しがる人がいるのではないか?」 

「この車種の、この部品だけを専門に探している業者がいないか?」

わずかな可能性を信じて、すべてのネットワークに打診したのです。


驚きの結果「+60,000円」

数日後、ある海外バイヤーから連絡が入りました。 「その車、買います。60,000円でどうでしょうか?」

驚きました。 私たちが「0円」と判断した車に、「6万円」という明確な値段がついたのです。

なぜか? 理由は明快でした。 その車に搭載されていた「エンジン」と「トランスミッション」が、新興国(特にアフリカの特定地域)で「絶対に壊れない」と絶大な人気を誇っており、補修用部品として高値で取引されていたのです。

日本では「18万kmも走った古い車」でも、海を渡れば「まだまだ現役で動く、信頼性の高いお宝」だったのです。 外装のキズや色褪せは、彼らにとっては何の問題でもありませんでした。必要なのは、その「心臓部」だけだったのです。


「解体かな?」と思っても、一度ご相談ください

もし、あの時私たちが「車屋の常識」だけで「解体ですね」と判断していたら。 その車は、文字通りスクラップヤードで鉄の塊となり、お客様の手元には1円も入らなかったでしょう。

この「6万円」という差は、単なる金額以上の「価値」を私たちに教えてくれました。 それは、「自分たちの常識を疑い、あらゆる可能性を探る」という、CAR GATEの存在意義そのものです。

これは、決して稀なケースではありません。

  • 旧型のハイエースやトラックが、海外で新車以上の価格になること。
  • 特定のスポーツカーの部品が、マニアの間で高額で取引されること。
  • 日本では不人気なディーゼル車が、特定の国で奪い合いになること。

こうした「隠れた価値」は、中古車市場の至る所に眠っています。

だからこそ、これを読んでくださっているお客様、そして事業者様にお願いしたいのです。

「この車はもう解体しかないかな?」 「他のお店で『0円です』『処分費用がかかります』と言われた」

そう諦めてしまう前に、最後に一度、私たちCAR GATEにご相談ください。 貴方が「0円」だと思っているその車に、思わぬ「プラスα」の価値を見つけ出せるかもしれません。

その「+6万円」が、次の新しい車への頭金になるかもしれないのですから。 公式LINEから、車検証の写真を送っていただくだけの簡単な査定も可能です。お気軽にお声がけください。

CAR GATE 一同