20代・30代前半の車に対する価値観 〜「若い力」が想像以上に強い理由〜

「最近の若い世代は、車に興味がない」 「我々の若い頃とは、車に対する熱量が違う」

自動車業界に身を置いていると、こうした「若者の車離れ」という言葉を、まるで定説のように耳にします。 確かに、都市部を中心に車を「所有」しないライフスタイルを選ぶ若者が増えているのは事実です。

しかし、私たちCAR GATEは、この「車離れ」という言葉で思考停止してしまうことに、強い危機感を覚えています。 なぜなら、それは「離れた」のではなく、彼らが私たち上の世代とは「まったく異なる価値観」で車と向き合い始めている、というだけだからです。

そして、なぜ私たちがそう断言できるのか。 なぜなら、私たちCAR GATE自身が、20代・30代前半のスタッフ(当事者)の力で動いているチームだからです。

彼らと共に働く中で日々痛感するのは、「若い力は、想像以上に強い」ということ。 それは単なる体力や勢いの話ではありません。従来の常識に縛られず、新しい時代の「当たり前」を肌感覚で理解し、行動できる力です。

今日は、私たちのチームを支える彼ら自身の価値観、そして、それがこれからの自動車ビジネスにおいていかに最強の「武器」となるかについてお話しします。


1. 彼らが「車に興味がない」ように見える、本当の理由

私たちCAR GATEの20代、30代のスタッフと話していると、彼らが車に対して「冷めている」のではなく、極めて「賢く」なっていることが分かります。

「ステータス」から「ライフスタイルを実現する道具」

かつて車は「成功の証」であり、社会的地位を示す「ステータスシンボル」でした。 しかし、彼らにとって車は、数ある自己表現の選択肢の一つに過ぎません。彼らが車に求めるのは、見栄やステータスではなく、**「自分のライフスタイルを、いかに豊かにしてくれるか」**という一点です。

「キャンプに行きたいからSUV」 「車中泊で旅をしたいからフルフラットになるミニバン」 「人とかぶりたくないから、あえてレトロな旧車」

彼らにとって車は「目的」ではなく、自分の「コト(体験)」を実現するための最強の「道具(ツール)」なのです。

「トータルコスト」で判断する、シビアなコスパ意識 

彼らはデジタルネイティブです。スマートフォン一つで、あらゆる情報を瞬時に比較・検討するのが当たり前。 その結果、彼らは「車両本体価格の安さ」に飛びつきません。

「燃費は?」「税金は?」「保険料は?」といった維持費(ランニングコスト)。 そして何より、「売る時の価値(リセールバリュー)」

購入時の価格(入口)から、売却時の価格(出口)までをトータルで考え、「実質いくらで、どれだけの体験ができるか」という、極めてシビアなコストパフォーマンスを弾き出します。


2. なぜ、CAR GATEの「若い力」が強いのか

この「新しい価値観」は、旧来の営業手法では通用しません。 「このエンジンスペックが…」「最新の装備が…」といった「モノ」中心のセールストークは、彼らの心には響かないのです。

ここで、私たちCAR GATEの「若い力」が、クライアントである事業者様にとって「想像以上の強み」となります。

①「共感力」

私たちの若いスタッフは、彼ら自身が「キャンプ」や「車中泊」を楽しみ、「SNS」で情報を発信する当事者です。 だから、お客様(若い世代)が「何をしたいのか」を、理屈ではなく「肌感覚」で理解できます。「この車なら、こういう写真が撮れますよ」「この装備、キャンプでこう使ったら最高じゃないですか?」と、お客様と同じ目線で「コト(体験)」を語ることができるのです。 この「共感」こそが、信頼を生む第一歩です。

②「情報発信力」

 彼らは、旧来の「チラシ」や「ポータルサイト頼み」の集客手法に固執しません。 どうすればInstagramで「映える」写真が撮れるか。YouTubeで「視聴維持率」を上げるにはどう編集すべきか。LINEで「ウザい」と思われずに「有益」な情報を届けるタイミングはいつか。 彼らは、自分たちが日常的に触れているデジタルツールを「ビジネスの武器」として使いこなす術を知っています。この**「新しい顧客との接点」**を作れる力は、人手不足に悩む事業者様にとって、まさに即戦力となります。


「新しい物差し」を持つ、最強のパートナーとして

私たちCAR GATEが、あえて20代・30代の若いスタッフを中心にチームを構成しているのには理由があります。 それは、これからの自動車ビジネスで生き残るために必要なのは、過去の成功体験ではなく、**「新しい時代の顧客が持つ、新しい物差し」**を正確に理解し、使いこなす力だと確信しているからです。

「若い力は、想像以上に強い」

私たちがクライアント(事業者様)に提供するのは、単なるコンサルティングノウハウではありません。 新しい価値観に「共感」し、デジタルツールを「使いこなし」、旧来の手法では届かなかった顧客層に「リーチ」できる、最強の「若い力」そのものです。

私たちは、この「若い力」をエンジンに、事業者様と、新しい時代の顧客とを繋ぐ「ゲート」となります。

CAR GATE 一同